楽園(le paradis)45号が発売になりました
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以下雑記
身近なシールや紙片をノートに貼り込むという活動を続けているが
あとで貼ろう、と思った紙をポケットに入れたまま
うっかり洗濯してしまうということがあった
昨日のことだが
洗った服を着ようとしたら、ポケットに砕けて丸まった紙の残骸が
ぼろぼろと入っていた
やってしまった

大きなものを取り出し、テープでべたべたやってポケットはきれいになった
さて残骸
かなり木っ端微塵になってしまっており
これがなんの紙だったのか、いまいち思い出せない
文字の破片でもあれば、何だったかくらいはわかるかな、と思って
捨てる前に、大きい破片をほぐして調べてみることにした
 
もはや粗挽きの紙粘土のようになっているし
印刷もインクというよりトナー系というのか、にじむというよりは
印刷の層が粉になって砕けてしまっている感じで
つまりうまくほぐさないと、こっから更にどんどん文字が崩れていってしまう
 
そこそこの時間格闘し、決定的な証拠は出てこなかったが
断片的に出てきた文字と
洗濯前にその服を着て出かけた場所と、記憶を照らし合わせると
入った飲食店のショップカードであろうということが判明した
100%確定じゃないけど。
 
 
細切れになった紙片を机に並べて
太いセロハンテープで上からべったり貼る。
こうすることで、これ以上トナーが崩壊するのを防ぐことができる
それをあらためてノートに貼り込んだ
読めるような読めないような文字の屑と、ホコリのような紙粉が
ノートの1ページに固定された
 
妙に満足感があった
 
自分のところに偶然やってきた紙片を、ゴミとして捨ててしまえば
偶然やってきたことなんて、一瞬で忘れてしまうだけだ
それを寂しく思ってノートに貼ったりするわけだが、日常的にやっていると
手当たり次第になっていき、それはそれで漫然と貼る感じになってしまい
ひとつひとつに対する意識は限りなく薄くなっていってしまう
 
自分の手元に来て、不注意から粉々になってしまったことで
それと向き合い、意識を向けた痕跡がノートに残った
それをこうして日記にも書いた
 
印刷物として状態が良いかどうかは、この記録にとってあまり意味はなく
自分とどの程度関与したかが、記録の重みと連動している
意識を向ける/向けない
記録を残す/残さない の
境界線に注意を払わなければいけないという気分になるし
偶然やってきた紙片に積極的に関与する重要性もまた再認識する