チキチキボーンはうまいが小さい
でかい肉でチキチキボーンが作られたら食べごたえもあって
いいんじゃなかろうか
念のため書いておくとチキチキボーンというのは
日本ハムが発売している骨付きフライドチキンの商品名です
長年の定番商品で、「あの味」と思わせる、癖になるスパイス風味で知られる
あれは手羽なので、ひとつひとつが小さい
ひょいとつまめるサイズが良くもあるが
あの味ででかいものを食いたいと思うときが誰しもあることだろう
仮にそういうものがあったとしよう
でかい肉となると、胸肉かもも肉かな
一般にもも肉のほうがジューシーになるから、もも肉のほうが
チキチキ適正があると思う
問題は、でかく作ろうと思ったときの衣の割合だ
小さい骨付き肉の特徴として、一定量の肉に対して表面積が
大きくなるから、衣の量も多いわけだが
でかい肉に同じだけの衣を纏わせるのは物理的に難しい
無理にくっつける技術があったとして、分厚くなってしまうだろう
油っこくなったり、意図せぬザクザク感が出てしまう恐れもある
衣には適切な厚みというものがあるが
チキチキボーンはひとつひとつを小さくすることによって
肉に対する衣の量を大きくすることを可能にしている
「あの感じ」を保ちつつ巨大化させるということ
昆虫は、あのままの構造で巨大化したとすると
外骨格では巨体を支えることができず、自重を維持できるだけの
外骨格の厚みを確保しようとすると、重くなり動けなくなってしまうため
巨大化には限界がある、という説を聞いたことがある
チキチキボーンをあの感じのまま巨大化させるというのは
それに似た矛盾をかかえているのではないだろうか
しかし、巨大昆虫も、巨大チキチキボーンも
実際の物理法則や科学的実現可能性を無視して、空想することはできる
巨大ロボットや巨大怪獣なんかと同じことだ
美味かろうなあと思い描くことはできるのだ
頭に浮かんだ、でかいチキチキボーンは美味かろうな、という
感触は、実現可能かとか、実際食べたら大したことないかもしんないとか
つまらない現実問題から切り離して考えるべきなのかもしれない
と思ったが、チキチキボーンを一袋買ってきて
わーっと一気に多量に食べれば、もしかして
巨大チキチキボーンを食べた感じを多少なりとも味わえるかもしれん
小魚が集まってまるで巨大魚のようになるスイミーのように
夢は現実に
深夜に空腹になり、そんなことを考えてた
実際のところは飴玉を嘗めて過ごしています
最近のマイブーム飴はべっこう飴の中に干し梅が埋め込まれたやつです