よく晴れた海辺の道を走って移動している
道は両サイドとも海、路面と海面の高さが近く
海の上に直接敷かれたようなきれいな二車線の一本道。
自走する炊飯器のようなものに貴重品などを入れてあり
そいつが並走する様子をビデオカメラで撮影してる
 
ぐーっと寄ったり回り込んだり、車のCMのように凝ったアングルの
なんかドローンみたいなもんで撮影してる感じの映像だったけど
特にそういうものは使ってなかったと思う
録画しながら走っていた

道の左側はガードパイプ、右側は1mくらいの高さの
コンクリートの壁(防潮壁?)になっている
壁だけは少し古いもののように見える
 
左側の海の波が、次第に高くなってきて
数mの高さの波が押し寄せてくる
炊飯器を真横から撮影しているカメラには
炊飯器の奥に壁のように立ち上がってくる青緑色の波が映る
炊飯器は、波にのまれて右側の海に流されていってしまう

貴重品が入っているので、どうにか取り戻そうと目で追うが
波や他の漂流物と混ざって見えなくなってしまう
波が高いので、泳いで取りに行くというのは危険すぎるだろう
流れの方向からして、進行方向に向かっていってるように見えたので
海の方を気にしながらそのまま直進する
 
道の先に、コンクリート打ちっぱなしの巨大な建物がある
ダムのようなものらしく、海水を引き込むための巨大なスロープが
ぐるりと反時計回りの螺旋でもって地下へ続いている
水面に空いたすり鉢状の丸い穴から海水が少しずつ流されていて
すり鉢の縁に流木なんかが引っかかっている
炊飯器は、ここに流れ着くのかもしれない
ひょっとして、もうスロープの下に落ちてしまっているかもしれないと
下の様子を伺うが、入り組んだ建物の構造上死角が多く、先の様子はよくわからない
漂流物のようなものはあまり落ちていないように見える

海辺で、作業員が漂着物の片付けをしている
炊飯器あるかなと思って見に行くが、うず高く海面を漂う漂着物の山を見て
かんたんには見つからないだろうな、と思う