ヤマザキから、その名もずばり
「台湾カステラ」という菓子パンが新発売されてた
これはビッグニュースだ
台湾カステラ……
台湾で独自に発展したカステラで、蒸し焼きにするのが特徴であり
かの「カステラ風蒸しケーキ」にかなり近い位置にいるお菓子でもある
「蒸し」で「カステラ」なわけだからな
実際、カステラ風蒸しケーキ自作再現を試みた際にも台湾カステラの
レシピを参考にし、かなり近いところまで迫れることは確認している
それが、カステラ風蒸しケーキと同じメーカーから発売されたという
見逃せないビッグニュースなわけである
さっそく食べてみた
カステラ風蒸しケーキとの最も大きな差は、クリームが挟まっていることだ
先日、台湾カステラの専門店に行ったのだが
その時もたしかにプレーンとクリーム入りが併売されていた
クリームを挟むのが台湾カステラの定番なのかな
いわゆる「スイーツ」として豪華な味わいになっている
スポンジ部分も違いがある
カステラ風蒸しケーキよりはスポンジケーキやカステラに近い
しっかりとした食感であるように思う
先述の専門店の台湾カステラも、この食感に近かったので
台湾カステラとしてより本格志向ということなのかもしれない
生地自体の風味がやや物足りないかなと感じたが、成分表をみると蜂蜜が入っていない
これによって「カステラっぽさ」が弱まっているようです
ただ、これに関しても本来台湾カステラには蜂蜜は入らないのが正しいもののようで
自作した際も、台湾カステラの正式レシピには蜂蜜が入らないところを
水飴や砂糖を調節して蜂蜜を入れるという工夫をしたことを思い出した
とはいえ、クリームが挟まることでコクがプラスされることを見越して
生地の風味の主張はあえて抑えているという見方もできる
決して単純に劣っているということではないと個人的には考える
全体的に以前ローソンで売ってた「ふかふかもっちのカステラケーキ」に似てるけど
今回の方が高級感もあってうまい。ただし和菓子としての「カステラ」の
要素は、和ではなく台湾で発展したお菓子であるということもあり
蜂蜜がない分、いくらか失われているといったかんじです
裏面の表記が「洋生菓子」になってた
カステラ風蒸しケーキは「和生菓子」だったので、まあこの表記の違いがどの程度
意味があるのかは不明だが、少しジャンルの違う食べ物という印象はあった
台湾カステラは「デザート」、カステラ風は「おやつ」といったかんじの
カステラ風蒸しケーキは、チーズ蒸しケーキとカステラの
いいとこ取りが成されていたという点に大きな価値があった
それは、専門店の台湾カステラを食べた際にも感じたことだった
もちろん味も重要な要素だが
味覚だけではない、別々の記憶を直列繋ぎにする感動があったということだ
ヤマザキ台湾カステラはかなりうまい菓子パンであることは疑いようがなく
今後も見かけたら買うと思うが、血眼になって探すかというと
いまはまだそういう存在ではないかな
なんにせよカステラ風界隈に活気が出てくるのは喜ばしい
似たものを食べることで、より理解も深まる
有意義なことだ