ざあざあ降りだった昨日とうってかわって今日は晴れた
雨のあとは空気が雨で洗浄されたかのようにすっきりとしてる
夕方ジョギングにでかけたが、日暮れの光の感じが
朝日のように感じられた
一瞬、本当に早朝の道にいるような気になった
空気の清浄なかんじが朝の空気に似ていたからだと思われるが
清浄さによって時間の感覚が狂うのは初めてで、おもしろかった
家にもどってきて、風呂にはいりながら窓の外を見る
窓からは、電線が見える
電線が、風によってゆらゆらゆれているように見えたが
風呂の空気がゆらめいているし、また運動したあとに
湯船につかった状態であるので
視界自体も多少ゆらゆらしているように思えて
どちらがゆれているのか判別がつかない感じになった
両方かもしれない
両方だとすると
電線のゆれと、視界のゆれが完全に逆の波形になったとき
ゆれがゆれを打ち消して、静止して見えるのではないだろうか
自分の体のコンディションと、景色の状態が真逆の形で
同調するとき、動いているはずのものが止まって見える
そういう瞬間があるかもしれないと
電線を見ていたがずっとゆらゆらして見えた
こちらの視線がゆらめいているとき、ゆらめいているものを見ると
偶然に、確固たるものに見えてしまう瞬間があるのではないだろうか
可能性としては、ある気がする