騒がれていた台風19号が去って行ったようだ
ニュースでは巨大災害として重大な扱いをしていた
巨大地震のときを思い出す

地震と違うのは、これからやってくるというのが
事前にわかっているニュースだということがある
地震は、起こってからのニュースになるのに対し
台風はごく近い将来やってくる、避けようのない
巨大な災害に対して、みんなに緊張感をもって備えるよう促す
これからのことがニュースで勧告される
世界観がくっきりしてくるような不思議な感覚があった
窓の外では雨風がはげしくなっていくし

なんとなく今日のことは忘れないかもなと思って
NHKのニュース番組を録画しておいた


窓の外が急にしずかになって、台風は去った
去るときはすっぱりだね
22時くらいだっただろうか

しばらくして外に出てみると、月がぎらぎら明るく
まばらに残った雲がぐんぐん動く様子が浮かび上がっていて
その隙間に星がよく見えた
空気も生ぬるく、おいしい

明日起きたら近所を散歩してみる