台湾には古い建物が多かった
どちらかというと都市部を巡る機会が多かったが
先進的な建物の合間に、相当年期の入ったような建物が混じっていて
そのコントラストは、日本のそれよりも鮮やかなかんじだった
歴史的価値のあるような古い建物についても、大事にされていたが
わりと容赦なくお洒落に手直しされている場所も見られた
歴史的価値を持った場所を、なくすことなく現代的価値も持たせる
取り壊すでも標本にするでもなく、今風に手直しして活かすことをよしとする感覚は
歴史的な風情は多少損なっていたとしても、良い価値観だなと思った
かわいいものが多い
ファンシーな絵柄、アニメっぽいかわいい絵柄の看板類をよく見かけた
日本でも見かけるものに近いものだが、とくに目に付いた
遠慮や気負いのない、まっすぐなかわいさが感じられた
うまくいえないけど
日本でもよく見るような、でも取り扱われ方や、見る人設置する人の
眼差しのわずかな違いがこの気配を生み出している
こういう微妙な気配はこれからどんどんなくなっていくものかもしれない
純粋にかわいいものを見かけるたびいい気分になった
ドリアンをはじめて食べた
悪臭を放つ独特な果物という予備知識があったが
実物を食べたらとても旨かったので嬉しい誤算だった
臭いは、腐敗臭のようなものを想像していたが
ガスコンロのガス漏れか、炒めた玉葱に近いかんじで厳しいものではなく
バナナとアボカドを足して高級感を上乗せしたような芳醇な食味。
チャンスがあればまた食べたい
見るべき物が多く、到底一度の旅行で味わい尽くせる場所ではないが
逆に日本の街角を見るときの指標が増えたような
対比として、日本の景色の扱われ方や特質を意識する場面が多かった
日本はどうだったろうか、という
どうやって古びているのか、どう掃除するのか、スーパーの品揃え
街灯、コンビニ、観光地、パンフレット
日本の行ったことない地方を見にいった方がいいかもしれない
その上でもう一度台湾に行くことができたら
より深い味わいを楽しめるかもしれない
そういう場所だった