①名前の継承について

任天堂が発売したゲーム機に、ファミリーコンピューターというのがある
略してファミコンだが
かつてはテレビゲーム機一般を「ファミコン」と呼んでいたように思う
テレビゲームを売る店で「ファミコンショップ」という名前の店を見た気もする
あと「ファミ通」という雑誌もある
あれのファミはおそらくファミコンのファミだな

それで、ファミリーコンピューターの次世代機として、スーパーファミコンというのがある
そちらはスーファミと略されていたが
スーファミショップやスーファミ通というのはあまり記憶に無い

それから先、次世代機が出てもハイパーファミコンとかウルトラファミコンとかにはならず
ファミコンの名称は継承されなかったようだ
しかしまあハイパーとかウルトラとか名づけていっても
派手に強そうにしていくほどにだんだん安っぽくなっていきそうだな
メガグレートファミコンとかなってもな

もしかして、スーパーファミコンの次を開発しているときに
次名前どうしますかという段階でこの将来像を思い浮かべて
このへんでこの命名方式はやめとこうと思ったのかもな



プレイステーションというのもある
これはソニーが出してるゲーム機だが
次世代機としてプレイステーション2、その次がプレイステーション3というふうに
数字を後ろにつけるわかりやすい方式になっている
ファミコンという親しみやすい響き、ファミリーという名前の敷居の低そうな感じに比べ
シンプルなナンバリングはどこかドライで硬派な感じがする

いまはプレイステーション4まで出ているようだが
これが将来的にどんどん新しいのが出たとして、プレイステーション38とかになって
次にプレイステーション39が出ますよ、となったときに
名前による目新しさや次世代感はあんまりなさそうな気がする
プレイステーション2が3になるのとは感覚的な差がある

こちらもどこかできっぱり名前を変えるのかもしれない






②アオバトについて
抹茶味の菓子を美味いと思うことはあまりないが
鳩サブレーを抹茶味で「アオバトサブレー」として発売するとしたら
アオバトは好きなので買ってしまうかもしれないな






③単位について
NHKのニュースで、早稲田大学が開発したエンジンで
燃費が倍になる、新しい仕組みのものが出来たというのをやっていた
従来よりも効率良く、燃料からエネルギーを取り出せる方法だという

あれっと思って
燃費が倍という言葉に、あまりお得感が無い
「燃費が倍に」と言われると、直感的には同じ距離を進むのにガソリンが倍必要な
ガソリン代が倍かかってしまうというふうに感じる
文脈からそうでないことはすぐにわかるのだが。

そうかといって「燃費が半分になる」が正しいのかと言われると自信がない
更に言えば 「低燃費」も「燃費が向上する」も、どちらの言い回しも肯定的な気がする
前者は燃費が少なく、後者は多くなるもののように見えるが



燃費という言葉について調べてみると
「ガソリン1リットルあたりでどれだけ走れるかの数値」ということで
単位は「km/L」であるという。
つまり、ニュースでやっていたのは例えば「20km/L」が「40km/L」になるということで
燃費が倍になり、良くなる という言い方なわけだ

じゃあ低燃費というのは
数字がでかくなればなるほど低燃費なわけだから、妙な感じであるが
同じ距離を走るのでもガソリンが少なくて済む、という言い方なわけで
つまり 「km/L」の「km」が同じであれば、「L」が少ないほうが低燃費ということだ
燃費の単位と考え方で言うなら、これは分母で比べることになるから
低燃費という言い方は日本語的にはあまり適切でないのかもしれない

でも燃費というと、燃料にかかる費用、ガソリン代、というイメージになるから
燃費が良い=ガソリン代が安い=低燃費=燃費が低いほど良い
というふうになるが感覚的なもので厳密には間違いがあるようです
こんがらがる言い回しである

でも今の今までおかしな言葉だと思わずに生活していたのだから
案外高かろうが低かろうが文章のニュアンスで伝わってしまって
齟齬は生まれないものなのかもしれない
気づかないだけで、厳密に考えるとおかしい言葉は他にもあるのだろうか