今年もあと一時間で終わるので日記を書いておこう
12月は本当に師走というだけあって、せっせとなんかやっていたら終わってしまった
2015年を惜しむ間も無かった
2015年はおれにとってどういう年になっただろうか
概ねいいものだったと思う


なんとなく毎年思っていることだが
今は2012年なんじゃないか、という謎の錯覚がある
2013年という響きに近未来感があるせいだと思うんだが
気持ちが2013の近未来感になじめないまま
2014、2015ときてしまったのでもはやあきらめの気分も漂っている
2016年なんて本当に遠く未来という感じしますけどね
でもあと一時間でやってくる


だいたい日を跨ぐまで毎日何かしらの作業をしているせいで
日付が変わることの神秘性がなくなってしまったように思う
子供のころは、一日が切り替わる瞬間というのは寝ているから
目撃できないもので、はじめてそれを目が覚めた状態で確認した時は
すごい瞬間に立ち会ったような気がしたように思うけどな

もしかしたら、それはいつだかの年越しのときだったかもしれない
年越しだから、夜更かししてもいいよと親に言われて
眠いのをこらえながら日付が変わる、年が変わる瞬間に立ち会って
特別なものを体験した気分を味わったのをぼんやり覚えてる
それが初だったかもな


紅白歌合戦を見ていて、番組も終わりにさしかかると
だんだん年と年の間のあやうい境界の時間帯に足を踏み入れていく
ゆく年くる年がはじまって、いよいよ年が終わって年が始まるんだという
取り返しの付かない瞬間がやってくるのだと
なんというか高いところから飛び降りる覚悟を決めるような気分があった
そういうのは年々薄くなっていってここ数年はどうもぱっとしなかった
年越しにも慣れてしまったのかな


たいした大掃除もできなかったしな
もうちょっと旧年を片付けて、新年を迎え入れる気持ちを高めて
終わりと始まりに立ち会う緊張感は作ったほうがよかったかなと思う

あと一時間しかないので、机の周りくらいはちょっと整頓しておこう
良いお年を