ニュースや警察を題材にしたテレビドラマ等で耳にする言葉で
犯罪者のことを「被疑者」「容疑者」「被告」「犯人」などと言ったりするが
使い分けしているのだろうか

こういうとき最近は真っ先にインターネットで検索してしまうが
今日はここで立ち止まり、言葉の意味を考えてみることにした


被疑者と容疑者では、被疑者のほうがなんとなく薄味の意味で
使われていることが多いような気がする。気のせいかもしれんが
被疑者の疑いが濃くなると容疑者になるというか
テレビで犯人の名前が出るような場合はいつも容疑者と言われている気がする

被告は文字の意味から考えると
告訴された、という意味かな。告訴を被った、ということだろう
そうすると容疑者よりかは手順をふんだ後になる

犯人、というのは犯罪に対してそれをやった本人という意味だから
この中では最も疑いの濃度が濃い、真っ黒の状態のことだろう


問題は被疑者と容疑者だ
疑いを被った者、という意味と照らして考えると、疑いを容れた者ということになる
容れる。受け容れるとか容認するとかの「容」
肯定するかんじの言葉だ
疑われていることを犯人側が把握している状態ということだろうか
つまり警察につかまった時点で被疑者から容疑者になるということだろうか




そろそろインターネットで検索してみようと思う
「被疑者 容疑者」で検索すると、同様の疑問とその回答のページがたくさんでる
だいたいおれが疑問に思うようなことは、誰かしら解決済みのものだろ

読んでみると、考えた結論とは異なっていた
容疑者というのは正確な法律用語ではなく、被疑者というのが正確な言葉で
どちらも犯罪を疑われているが起訴はまだされていない段階の者、という意味で
指すものはほとんど同じであるという

また被告と被告人も異なる言葉であるらしく
「被告人」が刑事事件、「被告」が民事事件で訴えられた者のことをそれぞれ指すという
それは知らなかった


なにか些細な疑問があったとき、答えを調べる前に推測するのは楽しい
推測がはずれていればはずれているほど楽しめる
自分の中に育てたリアリティが崩壊する過程が味わえるから