昼寝でもするかと思ってごろりと横になり目を閉じたとき
てきとうな景色を思い浮かべることがよくあるが
そのときに重力の方向をどう思い浮かべるかが問題だ
眠りに落ちる前は、意識がありますから
寝転がって背中方向に重力があるのを感じているから
足の方向を地面として景色を思い浮かべたときに
なんとなく空想にリアリティが欠けるように思えて
やはりここは目の前に広がるのは空であったり
体育館の屋根であったり、鬱蒼と茂る木々であったり
ちゃんと寝姿勢に対応した視界に準じた空想をしたほうが
重力の体感と空想がリンクしてより臨場感のある昼寝ができる
ただ常に上方向の視界しか見えないことになるので
空想する視界としてはやや単調でおもしろくなりづらい
しかし考えてみれば、夢の中ではふつうに歩いたりして
地面の上に立った視界を味わっていることが多いから
意識が消えてしまえばあまり関係のないことだ
とはいえ、ここまでのことを考慮に入れてみると
夢の中での独特の体が自由に動かないふわふわした感覚は
実際体にかかる重力と脳内フィールド視野における重力がちぐはぐな
ことに起因する可能性も大いに考えられる
さてさて
秋なので日が暮れると虫がよく鳴いているがたいして耳に入らない
注意を向けると急に鳴き始めたかのごとく耳に入り始めるから不思議だ
秋なのに結構寒い
秋の中にも、夏に近い秋と冬に近い秋とがあると思うが
それの節目というのはほんとうに一瞬で、「涼しくなってはきたがまだまだ夏だな」と
いう気持ちから、「涼しいというよりもはや寒いな」というのに切り替わる
そのほんのわずかな期間こそが純粋な秋のように思えるわけだが
今はもう寒いので冬の入り口なかんじがする
手が冷えるので尻と座布団の間に手をはさんで暖をとっている