掃除機が故障して、うんともすんとも言わなくなった
掃除機がないと困るので、新しいものをインターネットで注文したのだが
新しいやつが宅配されてくるその日、なにげなく壊れたはずの
掃除機のスイッチを入れてみたところ、動いたのである
けっこううんざりしたが、まあ決定的な寿命が遠くない未来に来るだろうと
思うことにして、古いほうは動くうちは工作の時などに使うことにする

新しいやつはサイクロン式のもので、紙パックがいらない
試しに部屋を吸ってみたが、ほこりが本体中央の透明な筒型の容器の中に集まり
それがくるくるとまさにサイクロンのように回転してふんわりと塊になる
それが愉快でつい念入りに試験運転してしまった

新しいだけあってよくとれる
毛埃のようなものから、煙を固体にしたような微細なパウダーもとれる
塵以下の粒子も床から抽出して回収しているかのような性能で愉快だが
こういうのにまみれて暮らしてたかと思うと、知らなくても良かった
つらい情報をほじくり出しているような気もしてくる




部屋に蚊がいた
やっつけようかと思ったが取りそこねてしまった
今年最後の蚊かもしれない。部屋のどこかにいる