ソフビ人形の金型をつくる工場を見学させてもらえることになった
昨日のことだが

想像以上に手作業で、想像以上に多くの時間と工程を経て作られていることがわかった
なんとなく、ソフビ人形が持つ軽快、気楽な存在感のせいか
ぱかっと単純に作れるように錯覚していたが、実際のところは幾重にも職人の手が加わり
何種類もの重厚、濃厚な下準備の末にぱかっと生み出されるものだった

工場の方が
「この機械は比較的新しく導入されたものです」
と言っていた機械が、訊くと昭和期に導入したものだというから
ほかのはもっと古いということだな、たしかに想像つかないほど年季の入った
巨大な旋盤や、切断機、鉄板をくりぬく機械などがいくつもあった
壊れないんですか、と訊くと、「こわれません」とはっきり仰っていた
本当に作りのいい道具ばかりなんだろうな
おれは安物の工具ばかりつかっているので、うらやましく思う

かなり古くからある装置といっていたのは
電鋳(めっきを厚くかけることで金型をつくる)の装置で、でかい木の箱の中が
水槽のようになったものだったが、町工場の室内空間に溶け込むような存在感があった
また、金型を彫るのに使う小さなノミのようなものが卓上にたくさんあり
用途によって新しい形のものを作ったりするため、溜まっていったものだという
中には大正時代かそれ以前のものもあるかもしれないそうで
「ご先祖様が使っていた」という言葉が印象的だった

また、セルロイドの金型も製作可能とのことだったが
あまり注文はないらしい。魚の金型を見せてもらったが、たい焼きの型のような
仕組みのもので、中に生地を入れて熱しながら空気を入れることで生地が型に
押し付けられ、中空の魚が形作られるのだそうだ
おれも魚のセルロイドは一匹持っているが、こんなふうに作られていたとは
なるほどと思う



今日は、道の除雪がすすみバイクが出せるようになったので
ひさしぶりにエンジンを動かすことにした
もうひと月以上は放置してしまっていて、心が痛む

最初怪しかったが、なんとかエンジンがかかった
しかし近所を一回りしてみると、すぐウインカーがつかないことに気付いた
放置したのでバッテリーの電圧が足りてないことを疑ったが
詳しくみるとヘッドライトは点灯しており、ポジション、ハイビームも切り替わるが
ウインカー、ストップランプ、ニュートラルのランプ、ホーン等が動いていない
バッテリーがだめというわけではなさそうなので、しばらく悩んでいたが

結局、ヒューズが三つあるうちの一つ死亡していたのが原因で、替えたら治った
前回動かしたときはなんともなかったから、いつ切れたのかなぞだが
配線は相当加工しているので、どこか怪しい箇所があるのかもしれない
不安は残る。ヒューズ切れが続くようなら要整備
故障するなら気温が暖かくなってからのほうが助かる