先週に続いてまた記録的な積雪があった
先週と同じ場所で計測したが80センチあり、前回どかした雪がまだたっぷり残る上から
降ったもんだから手がつけられない状態になっていた
それでも、雪かきにとりかかると
純白でやわらかい雪が青空の下に一面に深くつもっている様子は無垢とか無邪気といった
比較的ポジティブな印象が満ちているふうに見える
おれがそれほど豪雪に縁のない生活をしてきたせいなのかもしれないが
雪から想起させられるものといったら
雪だるま、雪合戦、かまくら、雪うさぎ、ペンギン、そり といった
明るく脳天気なモチーフばかりで、それは大量に降り積もり呆然とするしか無い現状を
目の当たりにしたときでも、うんざりと絶望を足したような気持ちのなかでも
どこかハッピーな気配を含んでつもっているように思えてならなかった
それが不思議だった
積もっているのがゴミ屑やヘドロだったら、そうはならないんだろうが
ニュースによると1メートルを超える積雪があった地域もあったという
普段雪の降らない地域の大雪の混乱ぶりを想像するに、ニュースになっている以上に
現場では深刻な事態があるだろうな
おれなどはたっぷり二日間せっせと雪かきして、せいぜい筋肉痛になったくらいだが
家の比較的近く、バイクで日常的に通るような場所が通行止めになっていたり
倒木や雪崩、救急車が動けなくてヘリが出たといった情報がきていた
災害という気配が濃厚にただよう中、雪自体は無邪気なかんじで広がっているのが
妙でどこか気持ちのやり場がないかんじする
雪のやり場もない