磯へ行き、貝類をとった
「ぐじま」を収穫した
ぐじまとはヒザラガイの地方名だが、調べると食用とする地方もあり
土地によっては珍重されるともいわれる
誰もとらないため、そこらへんの岩にたくさんくっついている
たわしと三葉虫を足したような外見で、しっかりと岩についているため
いそのみ(岩にくっついた貝をとる道具)を駆使しても傷つけずに
採るのはなかなかむずかしい
それでも何個かやるとコツをつかめる
持ち帰って塩ゆでにしてみた
ゆでると、上部の殻や周囲の毛も取りやすくなる
殻は手で、毛はスプーンでけずりとるのがいい
何もつけず試食してみたが、あまり固有の味は少なく
単に歯ごたえが凄まじい。軟骨、硬いゴム、砂肝を硬くしたものに近い
小さなものは歯ごたえも比較的やさしくなる
そのままでは味気ないので醤油とマヨネーズを足してみたが、そこそこいける
珍味として美味しくいただくには工夫・ノウハウが必要に思える
焼き鳥のタレのようなものや、味を濃くした煮付けがいいだろうか
あまり火を通しすぎるべきではないか、じっくり煮こむべきなのか
地元の人の話では、かつて家の近くに缶詰工場があり
調理したぐじまをそこに持って行って缶詰にしてもらい
遠くに住む親戚に送ったことがあると言っていた