目で見る川崎市の100年 という本を入手した
その名の通り、明治期から平成にかけての神奈川県川崎市の様子を
貴重な写真を多く交えて解説しているものです
おれは小さいころ川崎市に住んでいたから、面白いところもあったが
当然ながら、生きている間のものしか、懐かしいと感じることはできないもので
昭和後期以前の写真を見ても、ただの古写真と違うところを感じない
それ以降であれば、あーあそこがこんなかんじか、とか見知った建物の
建造当初の様子の写真などを見てわかったり、当時の記憶と地続きに
みることができるが、鉄道が敷設された頃の駅舎、関東大震災の惨状
知らない小学校の戦前の木造校舎、などを見ても
想像力でもって知っている地名と古写真をなんとかつなぎ合わせてるだけで
実感をもってくるものでもないように見える
それはそうか
知識としてしか頭にはいってこない
100年もあれば、何回も町の様相は塗り替えられているようです
道路も新しくどんどんなっていって見違えたようになった場所もある
じわじわと別物になってる
人間も、新陳代謝で古い細胞はどんどん消えて、食べ物を食べて新しい細胞が
できていってる。子供の頃から自分は自分と思っていても
当時から変わらず体の一部としてある細胞がいったいいくらあるだろうか
何度も総入れ替えがおきていてもふしぎではないように思える
どんなに変遷していっていても、今も昔も川崎市は川崎市だった
その場所がその場所であるってことだけ変わらずある