自宅から散歩に出かける
山の中の舗装道路(道幅は車一台分程度)を山のほうに歩いていく
人家はまばらで、日の出前ということもあり人の姿は見かけない
ほんのりと青っぽい薄明るい空気、夜明け近く涼しい気候
徹夜の高揚感と心地よさもあり散歩ははかどる
気づけばけっこう山深くまで来てしまった、歩いて帰るには
すこし遠すぎるところまできてしまったな、と思いつつお構いなしに進む
えらい早起きなおばさんが玄関の前でほうきを掃いている
気づくと、道の左方に線路がある
脳内地図と照らしあわせても、こんなところに線路があるわけが
ないと思い、奇妙に感じる。時折通りかかる電車も特急列車のような
立派な車両ばかりで一般的なそれとはちがうように見える
どういうことか、と思いつつもそのまま線路沿いの山道を歩いていると
電車の駅にたどりついた
「○○駅」(漢字で二文字、読み仮名が三文字だったと思う)という駅名
この駅名は聞いたことがある
ということは山を越えてむこうがわの町まで来てしまったのか。
駅には朝はやいのに人がそこそこいた
知人も何人かいたような気がする
こんな山奥の駅でも特急が停まるという