それから四国へわたった

山の中の道を走って愛媛から高知県へ抜ける道をはしっていた
ちょうど台風が近づいていた日で、雨が降ったりやんだりしており
山の中の道は、いたるところが通行止めになっており散々迂回するはめになった


通行止めの直前にあった道の駅で、店番のおばさんに迂回路を尋ねると
「この直ぐ先の脇道をすすむと峠道で、通行止めを回避することができる」
という情報を受け、その山道をのぼることにした

山道の途中からは雨が降ってきて、霧がだんだんと濃くなってきた
20キロほどぐねぐね山道をのぼっていくと、開けた尾根にでた
そこは牧場らしく、緑色の芝生がひろがり黒くてでかい牛が何頭かいた
霧に太陽光が反射して視界は10メートル程度、その先は真っ白になっていた
全方位白いまぶしい空間で風がつよく、バイクがけっこうあおられた
こんかいの遠出で、もっとも怖かったゾーンはここだ
あの世感をかんじた


無理をしてその道をすすんでいくと、道をロープが通せんぼしていて
「通行止め」、とかかれた札がぶらさがっていた
これはそうとうやるせない気持ちになったね、、、、

怖い峠道で油を売っている間に、ふもとでは規制が一部解除されていたようで
同じ道を引き返すと、通りたい道が通行できるようになっていた



道中、さっきのとは別な道の駅で、「十薬」という品を見かけた
「今年の十薬ができました」という表示とともに袋に入った枯葉のようなものが
売られている、そばにいた店員にこれはなんですか、と聞くと
「急須にいれてお茶のようにして飲むものです」という
「利尿作用があるといわれていますが、薬事法(?)の関係で断言はできない」
「でも効くといわれています、しかし断言はできないのです」ということを繰り返してた
それがおもしろかったので、買うことにした
十種類の薬草が入っているのかな、と思ってあとで調べると、どくだみの葉で作った
お茶であることがわかった、どくだみ茶だったらそんなに珍しいものでもないのかな

「ケンポの皮」というものが一緒に並んでいて、これは樹皮のチップみたいなもので
これも「肝臓に良いとされていますが薬事法の関係で。。。」と言っていたので買った
これも急須に入れて煎じて飲むものだという
木の皮をお茶にするというのははじめてきいた
飲んだけどどちらも特別うまいものではない、まずくはないが