幼少時、自然になっている果実に異様に執着していたことがあった
八百屋に行けば立派な果実はたくさん売っているが、それには全く興味わかず
質量を持った実がそこらへんに生えているということに魅力を感じてたとおもう
宝石や刃物にあるような魅力的妖気をかんじてた
公園にナツメの木があって、実をとりまくったことや
人んちにハヤトウリやいちじく、梅などがなっているのを見つけて、なんとかして
取ろうとして怒られたこともあった
そんな中で個人的最高ランクに位置づけられていた実が、からすうりだった
図鑑を見ては、こんな果実が自然に生えているなんて大変なことだと思った
ある日、コウダイ君という友人の家に遊びに行ったとき、コウダイ君の住む
アパートの裏の藪に、からすうりが数個なっているのを発見した
おいあれはからすうりじゃないか!と言ったかどうだか忘れたがなんか言ったとおもう
夢にまで見たからすうりが柵の向こうにあった
しかし柵の向こうだった
2mほどのフェンスで、有刺鉄線かなんかあったかもしれない
幼稚園児には突破不能の柵のむこうにあるからすうりを涙をのんであきらめた
と思う、何度か遊びに行ったが、まいかいからすうりの存在がちらついてた
この世でここにしか生えてないのではと思ったもんだが
どうでもいいが、人生で初めてポテコ(菓子)を食ったのがコウダイ君の家だった
ポテコはうまいですね、暴君ハバネロの辛味をはずしたような味。
そういえば当時はおっとっと(菓子)のどこがうまいんだかさっぱりわからんかったが
いまは美味いと思うから味覚かわってんだね
それから何年かが経過し、初めてからすうりの採取が叶いました
家族で伊豆に旅行に行った時のことで、そのときは2個くらいしかなかった
たねを保管していつか庭に植えようとおもってしまって
あったと思うがそれはどこかへいってしまった
現在は、安定入手できるからすうりの穴場を2箇所ほど把握しているので
時期になったらとりに行って、部屋につるしていますが
だいたい片付けるのが惜しくてカラカラに枯れるか、カビてしまう