古本屋に行ったら、興味をひく文庫本が二冊あって買った



ひとつ目
「魚のなまえ」週間つりニュース編集部編

いろいろな魚の地方名や俗名、そのほか生態や習性が魚ごとにまとめられている
簡易的な図鑑の体だが、魚のなまえというだけあって、こんなに別名あるのかあと
思うほどに調査されてあり民俗学的な趣もある

愉快なのは、文庫のレーベル名が「つり文庫」という名前でこれは笑った
表紙、背表紙に目立つようにロゴが入っていて、目をひく。
つり文庫か。。。。
ほかにはどんな本を刊行しているのかな、と気になって、巻末の広告の部分を
見たところ、「釣り文化資料館」なる施設の広告が掲載されていた
伝統的な釣具、貴重な工芸技法を用いて作られためずらしい釣り道具が展示
されているということです
つり文庫の読者層をかんじさせる広告である
つり文庫好評既刊、のようなページはなかったので、インターネットで検索したところ
あまり有力な情報が得られなかったので、出版点数多いレーベルではなさそう

刊行している、つりニュースという出版社
週刊つりニュースという新聞がある
駅とかの売店で何度か目にして、どんな新聞なのだろうと
ずっと思っていたけど恐らくつりに関するニュースが載っているのだろう
「過去最大級のなまずが印旛沼で釣り上げられる」
といったようなニュースだろうか
それを見て読者は、おお印旛沼に釣りにいくか、って思うのだろうか
それとも、潮の満ち干き情報とかがのっているのかな
今度買ってきて読んでみようとおもう



ふたつ目
「ベストオブ丼」どんぶり探偵団編

どんぶり探偵団ときた。どんぶりを日夜調査している探偵団たちが
集めに集めた丼物が掲載され解説されているようです
ぱらぱら見ていると、丼を上から撮影した写真がひたすら載っている
なぞのアーカイブ

どういう層の人間がこれを読むのだろうか
食いしん坊がこれを読みながら生唾を飲み込むのだろうか
それともグルメな連中がこれを読みまだ見ぬ美食を調査するのだろうか
ただ見て楽しむのかもしれない
ただ見てるだけでなんとなく笑える

巻末には、掲載された丼を出す店がリスト化されているので
興味のある丼があったら店を訪ねてみるのもよいかもしれない
もっとも、古い本なので店やメニューがなくなっていることもあるかもしれんが。


純粋に情報が羅列されたものをみると妙な気分になる
どんぶりなど、空腹時に、食べる前提で相対することがほとんどですから
冷静に情報として整理され提示されると、どう見ていいのかわからんくなる
いろいろ見失う、ただ眺めるしかない、純粋さがある

既刊のコーナーを見ると
「ベストオブラーメンヌーボー」麺's CLUB編
「ベストオブすし」握り寿司観察学会編
ということで若干途方に暮れた